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日本歯周病学会〜全身と歯周病の関わり〜
2017年12月20日
こんにちは、福岡市南区長丘 まんだい千恵歯科 院長の萬代です!
先週末は土曜日お休みを頂いて、京都で開催された日本歯周病学会に参加してきました。
今回のテーマは『歯周病撲滅に向けて!』(写真は恩師の鎮守先生と)
なんとも壮大なテーマでした!現在30歳以上の8割が歯周病に罹患していると言われています😲
歯周病とはお口の中の歯周病原因細菌の産生する毒素によって歯の周りの歯茎の組織を壊し、歯を支える骨を溶かして病気です。
歯周病はほとんど自覚症状のないまま進行するので、最初の自覚症状は歯茎から出血したり、歯がグラグラしたり、冷たいものがしみるようになったり、と自覚症状が出てきた時には進行していることが多いのです💦
今回の学会では、この歯周病と色々な全身の病気との関わりについてたくさんの内容を学ぶことができました。
歯周病は現在わかっているだけでも、
①2型糖尿病
②動脈硬化症
③関節リュウマチ
④非アルコール性脂肪肝炎
⑤早産・低体重児出産
などと関連があると言われています。
つまり歯周病細菌や細菌の良くない産生物が血流に乗って全身にいき、色々な疾患のリスク因子となっているのです。
今回特に興味深かったのは腸内細菌と歯周病の関わりでした。
今とても注目されている腸内細菌!腸内細菌の乱れによって様々な疾患が引き起こされます。
①関節リュウマチや1型糖尿病などの自己免疫疾患
②肥満、2型糖尿病、非アルコール性脂肪肝炎などの代謝性疾患
③動脈硬化症
④クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性疾患
⑤ガン
などの疾患は腸内細菌と関わりがあるそうです。
まだまだ確定ではないのですが、歯周病の原因菌がお口から大腸に入り、腸内細菌を乱すことでこれらの疾患のリスクになっているのではないか、というのが仮説のようです。
歯周病の治療をきちんと行うことで糖尿病の改善が見られたりすることもあります。
歯周病のチェックを全くしていない方も多くいらっしゃると思います。
また虫歯を治療することはあっても歯周病の検査を行わないことも時々あります。
歯周病の原因菌は大人になって感染するものではなく思春期から青年期の頃にはすでにお口の中に住み着いていて、加齢とともに症状を現してくるのです!!(時々若い頃から歯周病の症状が強くでる方がいらっしゃいます。進行性の歯周病の可能性が高いので早めの受診をオススメします!)
なるべく若い頃から歯科医院で検診を受ける習慣をつけてもらいたいと思います。
気になることがある方は、まんだい千恵歯科まで😉
〒815−0075
福岡市南区長丘5−25−19 まんだい千恵歯科
092ー408ー1947