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酸蝕症って??
2017年10月17日
こんにちは、福岡市南区長丘 歯周病認定医 まんだい千恵歯科 院長の萬代です!
最近テレビで時々耳にする『酸蝕症』…さんしょくしょう
みなさん聞いたことありますか?
酸蝕症とは、酸性の飲食物や体中の胃液(酸)によって、歯を覆っているエナメル質という部分が溶けてしまうことを言います。歯は、体の中で最も固いと言われています。しかし、歯の唯一の弱点は『酸』です。酸にさらされ続けると歯の再石灰化が行われずに、歯の表面が溶け出してしまいます。
酸蝕症になるとどうなるの?
- 歯が沁みる
- 歯が細くなった
- 前歯の先端が欠けてしまった
- 歯の厚みが薄くなった
- 詰め物と歯の間に隙間がある
- 歯のかみ合わせの山が平らになった
- 歯の色が黄色い
- 歯のつやがない
- 詰め物の色が変化した
- 修復物との境目が茶色くなる
実は酸蝕症だったということもありますので、一度確認してみて下さい。
この中に当てはまるものが多ければ多いほど、酸蝕症の可能性が高いと言われています。
酸蝕症の原因
【酸蝕症の原因の一例】
- レモン、みかん、グレープフルーツなどの柑橘系の果物やジュース
- ビタミン剤
- 炭酸飲料、ワイン、お酢、栄養ドリンク、スポーツ飲料
- 硫酸、塩酸、硝酸、黄リンなどの粉じんを発散する仕事に従事している方
- 過食や拒食による自己誘発性嘔吐
お口の中は、普段中性に保たれています。pH7に近いほど中性になります。
pH5.5以下になると、歯は溶けやすくなります。
酸蝕症の予防法は?
❶お口をお水でゆすぐ
レモンや炭酸飲料など酸性の飲食物を食べた後は、お水で口の中をゆすいでください。ゆすぐことによってお口の中が中性に戻り、酸によって歯が溶かされることを予防します。
❷おやつは決まった時間に食べる
だらだらと時間を決めずにお菓子を食べていると、お菓子の糖質によって溶かされた歯が再石灰化を行うことが出来ないので、お菓子は時間を決めて食べることをお勧めします。
❸哺乳瓶の使用は控える
哺乳瓶を使い続けていると、前歯が酸蝕症や虫歯になってしまう場合があります。哺乳瓶の使用は早めに卒業し、コップで飲ませてみてください。
❹ジュースなどの甘い飲み物はほどほどに
ジュースなどの甘い飲み物は糖分がたくさん入っています。このような飲み物をいつも飲んでいると酸蝕症になりやすく、虫歯にもなってしまいます。ジュースなども時間と量を決めてダラダラ飲まないようにしましょう。
酸蝕症の治療方法
酸蝕症により、冷たいものが沁みるのが気になったり、歯の表面が溶けて審美的に見た目が気になったりする方は多いかと思います。特にお子様の場合、酸性の飲食物による影響で酸蝕症が生じることが多いのです。子どもの歯は大人の歯に比べて軟らかいので、酸にも弱いです。ジュースや炭酸飲料、柑橘系の果物を食べ過ぎないように気を付けて、酸蝕症を予防していきましょう。