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歯周病は色々な疾患のリスクに!!
2020年9月11日
こんにちは、福岡市南区 歯周病専門医、まんだい千恵歯科 院長の萬代です♫☺️
いつの間にか朝夕は涼しくなってきて秋の訪れを感じるようになりましたね🍁
今日は歯周病と潰瘍性大腸炎について。
『潰瘍性大腸炎』とは先日辞任を表明した安倍首相も患っている疾患なので、ニュースなどで耳にした方もいると思います。
この疾患は大腸の粘膜にびらんや潰瘍ができる炎症性疾患で難病としてしていされています。
はっきりとした原因は不明とのことですが腸内細菌も働きや自己免疫疾患などが関係していると言われています。
当院にもこの疾患を持っている患者様がいらっしゃるので、症状の強い時には日常生活もままならないのではと思われます。
当院に約1年前に受診された患者様です。
前歯の歯茎は歯周病で溶けてしまっており、所々から膿が出ている状態でした。もちろん歯科医院にも定期的に受診してあったらしいのですが、歯周病は少しずつ進行していたのです。
当院を受診された時には抜歯しないといけない歯も数本ありましたが、なるべく残せる歯は残して治療を行いました。
まずはブラッシング指導と歯周ポケット内のクリーニング🦷。
潰瘍性大腸炎のため、かかりつけ医に相談して治療をすすめました。
歯ぐきの炎症が改善した所で、必要な部位には歯の周りの組織を再生させる歯周組織再生療法を行いました。この時は保険適応のリグロスというお薬を使用しています。
途中潰瘍性大腸炎の悪化もありましたが、歯周治療を行って今まで改善しなかった潰瘍性大腸炎が改善傾向にあるとご本人も驚いてありました。
歯周病は腸内細菌にも影響すると言われており、潰瘍性大腸炎の原因の一つとまでは言えませんが、リスク因子であると言われています。
現在の口腔内です。
歯茎の腫れはほとんど無くなりました!
上の歯は取り外しの入れ歯の予定でしたが、固定式のブリッジで対応できそうです。
現在仮歯の状態なので、かみ合わせや歯茎の状態が安定したら最終的な被せ物に移行する予定です。
歯周病は様々な全身疾患と関係があります。
現在歯周病と全身の病気で関わりがあるといわれているのが
①狭心症・心筋梗塞
②脳梗塞
③糖尿病
④妊娠時の早産・低体重児
⑤誤嚥性肺炎
⑥関節炎・腎炎
⑦メタボリックシンドローム
日本人の30歳以上の80%が歯周病になっていると言われています。
自覚症状がない場合が多いのでなかなか歯科を受診することがないかもしれませんが、ぜひかかりつけ歯科を見つけて定期的な検診を行いましょう👩⚕️
〒815-0075 福岡市南区長丘5-25-19
歯周病専門医 まんだい千恵歯科
092-408-1947